ぶり返し秋
2020年5月1日最近、かつての親友からポロッと言われた言葉。
「イルミナあいつと両思いだったんだって」
「?!」
「そうだったん」
それ以上、誰も触れなかった。
私が当時好きになった“あの人“の話はしてはいけないという暗黙のルールがあったからだ。
高校3年生の頃、高1で大失恋を果たした私は、親友のクラスにいる平凡な男の子が気になっていた。
なぜ気になり始めたのかは不明だが、当時はフィルターがかかっていたのだろう。
親友がいるのは高校の中でもめちゃ頭がいい人しか行けないクラスにおり、私たち普通科の人間とははるかにレベルが違った。
途中でついていけず、留年退学する人も少なくない。
そんなクラスにいる“あの人“は、当たり前だがめちゃめちゃ賢くかった。
運動部ではないし、いわゆる陽キャでもなく、頭のいい人が入りがちな生徒会におり、とても真面目な人だったはず。
ただとても面白くて、茶番が好きでクラスを明るくまとめているそんな存在だった気がする。(フィルター効果かもしれない。)
彼には、同じクラスにとても仲の良い男の連れがいた。
同じクラス、同じ生徒会、同じ方向に家があるの3拍子で、いっつもくっついていた。
そして、その連れは、高校卒業後、私のかつての親友と恋仲になっており、彼から相談を受けていた連れが、3年経った今、それとなく「あいつも好きだったんだよ。」と親友に言い、判明。
ここまで聞けば、
「アオハルだねぇ〜」
とか
「いいねぇ〜」
とか思うかもしれない。
なぜ当時好きだと伝えられなかったか、分かりますか?
〜〜〜
ーー高3夏ーー
私は、音楽の部活に所属しており、なんとなく文化祭の委員長をしていた。
毎日、生徒会の人たちと夜遅くまでしょうもない段ボールに絵を描いたり、プロモーションビデオ作ったりと準備に励んでいた。
今思うと、その分の残業代ほしい。
もちろんそこには“あの人“もいる。
彼の友達は私が好きなことを知っていたが、彼とくっついており、とても不快だったのは覚えてる。
でも、一緒に準備したり、恒例のお化け屋敷に夜中に忍び込んでみたり、そこそこ充実していたのではないかと思う。
私は、高1から毎年バンドに出演していたが、今年の文化祭は“あの人“との思い出を残したいと思い、バンドに出ない!とメンバーに伝えた。
めちゃくちゃ怒られ、怒涛の喧嘩したが、後から理由を知り
「それならしゃーねーな」と応援してくれた。
今でもメンバーとは仲良いが、いい人すぎた。
私なら浮ついた恋心でバンドを捨てるなんて許さないかも。
文化祭当日はすることが多く、とてもお店を回る状況じゃなかったけど。
委員長らしく、一緒にゴミ捨てしたり、それはそれでよかった気がする。
文化祭が終わり、もう関わることもないなあと思っていたところ、親友が数人の友達を誘って花火大会に行こうと言い始めた。
もちろん“あの人“も誘っていた。
できる親友すぎる。
ーー夏休みーー
夏休み期間に入ったが、学校の方針上、午前中は普通に授業があり、午後は全国大会に向け部活動に励んだ。
つまり全く会うことはない。
たまに廊下で見るなあくらい。
夏祭りまであと1週間だから頑張ろう〜
とあくせくしていたところ、その頃から“あの人“は学校で見かけなくなった。
風邪かな?
純粋に心配していたが、連絡先ももちろん知らないので、親友に書き込みを始めたのだった。
ーー夏祭り当日ーー
夏祭りの数日前からLINEに既読がつかなくなったらしい。
当日、もう会場にいるみんなの元に1通のメッセージ。
「ごめん行けない」
みんな原因がわからず、体調不良かな?と思いねぎらいの言葉をかけた。
しかし、それからLINEが既読になることは永遠になかった。
その後“あの人“の姿を見ることはなかった。
〜〜〜
なぜ、“あの人過去は姿を消したのか?
それは彼の友達も、他学校にいた親友も知らない。
親友が自宅へ行っても、両親にごめんなさいと言われ門前払い。
担任の先生に聞いても、うまくごまかしはぐらかされる。
私は何かやらかしたかな?と思いつつ当たり前に心当たりがなかったのだ。
もしかして私が好きになったから?と考えたりもしたが、辻褄が合わない。
退学するのかな?みんなで卒業できるのかな?
そんなことをみんな考えていた。
だが、私にだけ、その原因が分かってしまう日が、もうじきくるのであった。
「イルミナあいつと両思いだったんだって」
「?!」
「そうだったん」
それ以上、誰も触れなかった。
私が当時好きになった“あの人“の話はしてはいけないという暗黙のルールがあったからだ。
高校3年生の頃、高1で大失恋を果たした私は、親友のクラスにいる平凡な男の子が気になっていた。
なぜ気になり始めたのかは不明だが、当時はフィルターがかかっていたのだろう。
親友がいるのは高校の中でもめちゃ頭がいい人しか行けないクラスにおり、私たち普通科の人間とははるかにレベルが違った。
途中でついていけず、留年退学する人も少なくない。
そんなクラスにいる“あの人“は、当たり前だがめちゃめちゃ賢くかった。
運動部ではないし、いわゆる陽キャでもなく、頭のいい人が入りがちな生徒会におり、とても真面目な人だったはず。
ただとても面白くて、茶番が好きでクラスを明るくまとめているそんな存在だった気がする。(フィルター効果かもしれない。)
彼には、同じクラスにとても仲の良い男の連れがいた。
同じクラス、同じ生徒会、同じ方向に家があるの3拍子で、いっつもくっついていた。
そして、その連れは、高校卒業後、私のかつての親友と恋仲になっており、彼から相談を受けていた連れが、3年経った今、それとなく「あいつも好きだったんだよ。」と親友に言い、判明。
ここまで聞けば、
「アオハルだねぇ〜」
とか
「いいねぇ〜」
とか思うかもしれない。
なぜ当時好きだと伝えられなかったか、分かりますか?
〜〜〜
ーー高3夏ーー
私は、音楽の部活に所属しており、なんとなく文化祭の委員長をしていた。
毎日、生徒会の人たちと夜遅くまでしょうもない段ボールに絵を描いたり、プロモーションビデオ作ったりと準備に励んでいた。
今思うと、その分の残業代ほしい。
もちろんそこには“あの人“もいる。
彼の友達は私が好きなことを知っていたが、彼とくっついており、とても不快だったのは覚えてる。
でも、一緒に準備したり、恒例のお化け屋敷に夜中に忍び込んでみたり、そこそこ充実していたのではないかと思う。
私は、高1から毎年バンドに出演していたが、今年の文化祭は“あの人“との思い出を残したいと思い、バンドに出ない!とメンバーに伝えた。
めちゃくちゃ怒られ、怒涛の喧嘩したが、後から理由を知り
「それならしゃーねーな」と応援してくれた。
今でもメンバーとは仲良いが、いい人すぎた。
私なら浮ついた恋心でバンドを捨てるなんて許さないかも。
文化祭当日はすることが多く、とてもお店を回る状況じゃなかったけど。
委員長らしく、一緒にゴミ捨てしたり、それはそれでよかった気がする。
文化祭が終わり、もう関わることもないなあと思っていたところ、親友が数人の友達を誘って花火大会に行こうと言い始めた。
もちろん“あの人“も誘っていた。
できる親友すぎる。
ーー夏休みーー
夏休み期間に入ったが、学校の方針上、午前中は普通に授業があり、午後は全国大会に向け部活動に励んだ。
つまり全く会うことはない。
たまに廊下で見るなあくらい。
夏祭りまであと1週間だから頑張ろう〜
とあくせくしていたところ、その頃から“あの人“は学校で見かけなくなった。
風邪かな?
純粋に心配していたが、連絡先ももちろん知らないので、親友に書き込みを始めたのだった。
ーー夏祭り当日ーー
夏祭りの数日前からLINEに既読がつかなくなったらしい。
当日、もう会場にいるみんなの元に1通のメッセージ。
「ごめん行けない」
みんな原因がわからず、体調不良かな?と思いねぎらいの言葉をかけた。
しかし、それからLINEが既読になることは永遠になかった。
その後“あの人“の姿を見ることはなかった。
〜〜〜
なぜ、“あの人過去は姿を消したのか?
それは彼の友達も、他学校にいた親友も知らない。
親友が自宅へ行っても、両親にごめんなさいと言われ門前払い。
担任の先生に聞いても、うまくごまかしはぐらかされる。
私は何かやらかしたかな?と思いつつ当たり前に心当たりがなかったのだ。
もしかして私が好きになったから?と考えたりもしたが、辻褄が合わない。
退学するのかな?みんなで卒業できるのかな?
そんなことをみんな考えていた。
だが、私にだけ、その原因が分かってしまう日が、もうじきくるのであった。
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